労働者でもあり経営者でもある一人親方!

建設業で働く人達は、常に事故や災害のリスクに晒されています。それで事故や災害に遭わないように、現場では作業に関するマニュアルを作成したり、安全に対する指導や監視をして、事故や災害に遭わないようにしています。

それでも人為的なミスや予測出来ないアクシデントが発生して、現場作業員が事故や災害に遭ったりします。だから建設業界では、事業所や会社に労災保険の加入を義務付けて、事故や災害に遭った人に保障が出来るようにしています。ただ労災保険は作業に従事する人向けでして、作業の責任者には適用されません。それで作業者でありながら、作業の責任者に該当する一人親方は労災保険に入ることが出来ません。

それで一人親方が建設現場で事故や災害に遭った場合、労災保険に加入していないから全く保障を受けられないことになります。そのことを問題視した建設業界は、一人親方には労災保険特別加入を義務付けて、特別加入していない一人親方の現場への出入りを禁止しています。

労災保険特別加入として一人親方保険が出来ましたが、その仕組みは組合形式でして組合が事業組織として労災保険に加入します。そして事故や災害に遭った一人親方に労災保険の保障を提供します。それで組合ですから組合員が組合の活動資金を払います。

つまり一人親方は組合費を払って労災保険の適用を受けることになります。組合は選べるのでどの組合を選んでもいいです。どの組合も保険料と保障は変わりません。ただ組合費は違いますから、安く済ませたいなら組合費が安いところを選ぶことです。